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青森行きの新幹線の列車名が「はやぶさ」になったことについて
 東北新幹線の新列車名が「はやぶさ」になった。私はこれをインターネットで見たのであるが、非常に驚きを隠せなかったのは言うまでもない。ご存じのとおり、「はやぶさ」は2009年の3月まで熊本行きの寝台特急であった。何故ほとぼりの冷めんうちに熊本とは全く逆方向の新青森行きの新幹線の列車名に当てたのであろうか、私にはJR東日本の動向が全く読めないのである。
 この列車名は一応は公募を行った。何を隠そう、私は「はつかり」という名前を応募した。「はつかり」は陸奥路を走った初めての特急の名である。東北新幹線が盛岡止まりであった時分には青森行きの新幹線連絡特急の名称であったことも記憶に新しい。公募結果は、この「はつかり」が一位であったそうだが、この名にはならなかった。私は当初、「みちのく」になるのではないかと思っていた。なぜなら、東北新幹線が新青森に延伸するにあたって、地元が列車名の変更をJR東日本に要求したというような話を耳にしていたからである。地元民からすればローカル色の強い名前が希望だろうと思い、私は「みちのく」になるのではないかと思っていた。ちなみに「みちのく」は、かつて急行の名として使われていた。また、公募の結果は3位である。今回の「はやぶさ」決定は私の見当を大きく外した、まさかの「はやぶさ」になった。
 また、私を笑わせてくれたのは「はつね」が公募結果の2位に列されていたことだ。これは要するにE5系新幹線電車の塗装が初音ミクのカラーリングにそっくりだということからニコ厨が応募したのであろう。しかしながらE5系(FASTEC360)のカラーリングは初音ミク発売前に大方決まっていたので、JR東日本が初音ミクを真似たというのは見当違いである。しかしながら、「はつね」はなかなか良いのではないかと思った。「はつね」は漢字にすると「初音」であり、なんというか新鮮な感じがしないでもない。初音ミクという前提さえなければ十分真面目に検討されるべき名であると思う。とりあえず、ニコ厨ざまぁwww。
 兎に角、新列車名は「はやぶさ」に決定された。JR東日本によると、速さをイメージした名前だそうだが、ならば「はやて」のままで良かったのではないかと思うのである。わたしは「はやて」という名前はなかなかのナイスネーミングであると思う。「はやて」といえば東北新幹線の最速列車の名前として完全に定着していると思うし、美しい音感である。「なすの」や「たにがわ」より数倍良い。しかしながら「はやて」と聞いて思い出す車両はE2系である。もしかしたらJR東日本はこのイメージを払拭したかったのかもしれない。今回の新青森延伸と新車両導入、JR東日本がどちらに比重を置いているのかと考えると、私は新車両導入であると思う。JR東日本は列車名変更によって、新車両E5系というものを印象付けたいのではないかと思うのである。
 そして、E5系といえば新たな旅客空間「スーパーグリーン車」である。飛行機のビジネスクラスを超える快適空間を鉄道車両で提供するという車両である。この「スーパーグリーン車」も「グランクラス」という名称に変更された。JR九州でいう「デラックスグリーン車」の位置にくるものであるが、新幹線での3等級制は初である。これを先駆けとして全ての新幹線が3等級制になることを願ってやまない。しかし、全ての新幹線が3等級制になったからと言って、トップクラスキャビンの名称がすべて同じになるわけではない。一応、グリーン車はJR全て同じ「グリーン車」という名称であるが、「グランクラス」や「デラックスグリーン車」のようなトップクラスキャビンの名称はJR各社でまちまちになるであろう。これは混乱する。そもそもグリーン車という名称も外国人には「何それ美味しいの?」状態であろう。いっその事、「グリーン車」や「グランクラス」という名称はやめて、「特別一等車」(グランクラス等)「一等車」(グリーン車)「二等車」(普通車)という等級復古を願うのである。JR各社で「特別一等車」「一等車」「二等車」と統一した上で、「グランクラス」等の愛称を付ければ良いと思うのである。
 兎にも角にも、E5系新幹線には期待するばかりである。

それでは・・・
by sotechan | 2010-05-24 13:31 | 社会
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